なんでその話になったのか今では全く思い出せないのだが、先日の散髪中に美容師とこんな話になった。
美容師(男)「女性が着るあの可愛らしい寝間着は、見た目はいいけど寝心地的にはどうなの?」
私(女30歳)「いや、正直ビミョー」美容師「やっぱそうなの?」
私「んー。モコモコ感は好みだからいいとして、フードや大きなボタンのあるデザインは、どう考えても寝間着には不向きだよね。」
美容師「そっかー、僕自身も寝るときはパーカーよりはTシャツとかスウェットの方が寝やすいもんな。
フード付きはやっぱりナシだね。」
ではなぜ、あのモコモコしたパステルカラーの可愛らしい寝間着があそこまで流行ったのか。
私の仮説をお話ししたい。答えはひとえに日本のライフスタイルの転向とばっちりマッチしたからなのだ。
これからそれについて解説していきます。
バブル崩壊から久しく、大量購入大量消費の時代はとうに去り
節約術やロハスな生活が話題の中、キーワードの一つに「宅飲み」「おうちデート」「パジャマパーティ」などがある。
お金をかけずにゆったりと自分たちらしい時間を過ごそうという考え方。
つまり極端な話、今までは高級レストランに行くためにスーツやドレスが必要だったのに対して
家で着るためのちょっとかわいい家着が必要になったのだ。
そこに加えて自分のライフスタイルをさらけ出すことで注目を集めることができるSNSがあいまって
「どーせフェイスブックにアップするならダサいスウェットよりかわいいモコモコ寝間着っしょ!」という着地なのだ。
可愛らしいモコモコ寝間着の流行の背景には日本の経済状況と、ネットで他人とつながる文化の浸透があったということ。
買う買わない、着る着ないは個人の自由として、なんだかんだで寝るには不向きだと私は思っている。